対ニート考察2「言う側もなおせない」

そもそも、なぜダメ人間だ、と自覚させたいんでしょうか?

「俺は今までダメ人間だった!
 俺は過ちに気づいた!
 これからは生まれ変わり、真人間になろう!」


ということを期待してるかもしれないですね。「ダメさを自覚しろ」ってのは。


じゃあ逆の立場で考えてみよう。



親に「お前の育て方のせいでこうなった」とか
「あんたに指導能力はない」とか
「今の氷河期に空白あっても就職出来る方法知らないくせにくちだすな」とか
言って、なんかいい方向に向かうのかと。
親は、素直に従うのかと。

間違いなく一面の正しさは含んだ意見ですよ。これも。

でも、親がこれ言われて。

「ああ、私の指導は間違いで、ダメ親だった。
 私は過ちに気づいた!
 これからは生まれ変わり、今までの罪を取り戻そう」
と。

こんな感じに、子供に「ダメ親」なんて指摘されたら、なるかというと。


なるわけねー……。


「お前、育ててもらってる分際で生意気な!」とか。
「仕事ついてないのに口だけは偉そうに!」とか。
「人のせいにするな!」とか。返ってくるでしょう。

しかし懲りずに。
「こんな育て方した親がダメ人間である。自覚させねばならない」と
ひたすら言い続けたらどうなるか。
さて、親はついに、いつかは自らの過ちを認め、真人間に覚醒するのか?


するわけねー。


むしろ、泥沼の罵り合いしか見えない。

「ダメ親が!」「ダメ人間が!」
「育てミスを子供のせいにするんじゃない!」「自分の無能を親のせいにするんじゃない!」
こんな感じ?
それかまあ「自分の子育ては間違ってた。むしろ産んだのが間違い……」と鬱一直線かな。

「ダメさを自覚させる」という事が、如何に不毛で、無理で、争いしかうまないということがよくわかるかと。

言ってる側も、そんな事できやしないんですよ。ダメさを受け入れるなんてね。
自分ができないのに、他人に要求して、それこそうまくいくはずない。


それでも「相手にダメさを自覚させる」「させたい」という人。


「あなたの○○がダメだ」とか「貴方は本当にダメ人間だ」とか
指摘されたら、100%素直に受入れるように。
それができるのが、最低条件です。

……。

ま、普通はできないよね。というか誰だってできないよね。
人に要求する分には凄い簡単だけど、
自分ができるかっていったら、まあとてもじゃないが。
少なくとも俺は、ダメと指摘されたことを一部ならともかく全部治すなんて
絶対不可能と言い切れます。

まあそれでも、自分ができないのに言う人もいるかもしれない。
でも、そんな状態でいっても、言われてるほうは内心反発するに決まってるんで。
結局伝わらない。だったら、いう意味ないよねと。

だから「「相手にダメさを自覚させる」ってのは、
いろんな面でやめとけって話です。


伝わらない人には伝わらないので、念押しで語ってみました。

そして、言われても本当気にすることないんだぜってことを。
ダメ人間かの自覚しなければいけないか、なんてのに気を払う暇があったら、
もっともっと、他に気にするべきとこがあるんでね。


じゃあ、そういうこといわずに、どうすればいいんだよ!っていうのは
次に語ろうかと思います。


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