今日は長文です。まあいつも長文ですけどw 輪をかけて長いってことで。
昨日、こういう記事を書きましたけど。
自己啓発本7「【続ける】技術」
この本は「行動科学」といって、個人の体験ではなく、人の習性・本能を元に執筆されている本なんですが、この本に自分が感心した理由って他にもあって。
昨日は紹介しませんでしたけど「続ける技術」の一つに「評価してもらう」というのがあります。
人の行動原理って簡単で、快感があるからやる。不快ならやらない。そんだけです。タバコ辞めれない人はすぐ快感があると知ってるから辞めれないんで、タバコ嫌いな人はすぐ不快になるから吸わないんです。タバコで不愉快になる中毒者なんていません。そんだけです。
で、誰だって、褒めてもらうと嬉しいし快感ですよね。快感があれば続けれる。無ければ続けない。だったらパートナー作って挑戦行為を褒めてもらおうっていう話なんですけど。
これ、仕事で何かに聞き覚えないですか。
そう「成果主義」ですね。あれも行動科学に沿ってるというわけです。しかし、この本はさらに踏み込んでいます。それだけじゃ足りないんだと。それだと、結局成果出せない人は続かないし、ダイエットのように目標が遠い、成果が見えづらいのも続かない。英語をマスターする、みたいに明日すぐ叶わないような目標も無理……じゃあどうするか……「プロセス」をも評価するのが「続ける技術」として正しいと言っています。つまり、体重が減らなくても、ご飯を減らしたらそこで評価する。点数あがらなくても勉強したら評価する。じゃないと、人は続かないと。何故なら、快感が伴わないから。
ただ、成果主義は「すぐ快感」になるわけではありません。だからこその「プロセス主義」。
この「プロセスをも計測し、評価する」っていうのが、続ける技術として本当に大事なんだよって書かれています。成果はすぐでるとは限らない。1日1kg痩せたらそりゃ誰でも快感覚えてダイエット続けますけど、そういうものばかりじゃない。増える日だってあるわけです。だからプロセス評価が重要なんです。
この考え、凄くすっと自分の中には入り込んできました。
今まで見つけてたけど上手く表現できなかった答えに、名前がついた感じ。
で、自分はこの論旨を読んで、凄く深く考え込んでしまったんですね。
これ、自分の人生に丸々当てはまるわ……と思って。
「プロセスを評価されないと続かない」という話が。
根が深くないかこれは……ニートができる原因そのものに直結してないかと。
これは、ダメな時期に突入した経験のある人……まあ自分もそうですし、とにかく自信喪失してニートっぽい感じになった事のある人は、大部分……いやいっそ皆といっていいほどそうじゃないかと思うんですが。
多分、プロセスを評価された事ってほとんど(もしくは一切)ない……。
これ特に顕著なのが、就活で。
とにかく「さっさと決めてこい」ぐらいしか言われなかったり。しかも明日決めてこいみたいな性急さで。受かれば喜んでくれるけど、まあそう受からないわけです。自分は最初の会社に受かるまで、実に70社以上落ち続けたわけですけど、それって全く評価されないんですね。むしろ「まだ受からないのか」みたいにせっつかれるぐらいで。これをさっきの行動科学的にいうと「続けられない」ように積極的に協力されてるわけで、この中でモチベーション保つのはかなり辛い。なんせ進んでる実感がありませんから。下手すると後退してるんじゃないかとすら思う。
成果っていうのは結構相対的なもんですから、全員一斉に測ればそりゃでる人と出ない人がいます。でる人はいいです。でも出ない人は?
エネルギーを浪費して、立ち向かったにも関わらず、やったことが全部0として扱われる徒労感。一切評価されないという得られる快感の無さ。
一切何も挑戦したことがない人って、実はそんなにいないと思うんです。ただ、そのときは成果がでなかっただけで。そうすると、一切評価されない。何もしたことがない扱いされる。本当はしたのに。
万事この調子で、何をやっても、遠い遠い成果だけ要求され、もしくは自分自身に要求し、プロセスを評価されない日が、プロセスを認めない日が続けばどうなるか。「すぐに成果がでるはずがないもの」も今すぐの成果を要求され続け、プロセスを無視され続けたらどうなるか。
……続きますか?
……続かないですよね?
何が?
就活が?
いいえ、人生が。
人生における様々な挑戦。
勉強で良い成績とろうとか、恋人を作ろうとか、良い仕事みつけようとか、収入アップしようとか、人として成長しようとか、大成功しようとか。目指す(もしくは目指した事のある)目標には、どうしても時間がかかってしまうものもあるはずです。そういうのを成果だけで評価しようとしても遠すぎて続かない。プロセスの評価が必須なんですが。
そこがないと、逆に何も続かないんではと……。人生が続かない。続ける気力がわかない。まあ少なくとも自分は、かなり普通の人なので続けられませんというか、続けられません「でした」。
だから、人生を続けるためには、プロセスの評価……ハロワいって1件調べてきた。来週も調べよう。書類を1通だした。来週も1通だそう。それを自分自身で評価すること、そしてできれば、理解ある協力者を作って、協力してもらうのが良いと思いますね。
自分自身も成果主義に縛られては危険です。
それでは、続かないかもしれません。
今社会って、人生を成果主義で計ってます。
他人の人生を、成果で計ってます。成果のない奴に発言権はありません。
しかし、それに飲まれると成果が出ないとき立ち直れません。
就活を頑張ってる、ダメな時期から抜けだそうという意思がある、そういう人は、結果がすぐでなくとも、それで十分立派に評価されるべきだと自分は思います。結果がでなければクソだ、なんて、そんな事いう奴がクソです。社会は結局結果主義だ!と言われたとしても、人間はそうじゃねえ!と言い返してやります。ま、大体こういう事言う人は得てして半端に成果の出てない人ですけど。
もしも理解ある協力者が見つからないなら、自分が応援します。コメントやメールでいつでも連絡下さい。挑むだけで立派です。0どころかマイナスの自己評価から立ち上がるのって本当にきつい。これは経験してない人には分からないけど。自己評価がマイナスの時って、ただ日々を生きてるだけで辛い。将来を見据えて動くどころか、将来を考えただけできつい。ここから動くのは本当に立派です。個人的にはこの時点で成果と読んでいいと思うんですけども。
大抵の人は、大体現状で既に精一杯頑張ってるので、頑張れという言葉は余り好きじゃないんですけども。でも、その頑張りを評価したいと自分は思います。
これに関してはまた機会あれば語ろうかと思ってます。
世の中には「続けさせない」技術がたくさんです。
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前回ニート考察30「謙虚な気持ちっているかあ?」
次回ニート考察32「ニートって本当に異常なの?」
追記:ニート的状態の人に焦点当てましたけど、仕事の人も同じだと思うんですよね……。人生を続ける気力が無くなりそうな人って、やっぱり前に進んでる実感がないんじゃないかなって思います。
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成果主義・・・
この言葉は、新卒で入った会社で嫌というほど聞きました。
年度末ごとの自己評価シートを会社の評価などを照らし合わせてA・B・C・Dの評価が付けられます。w
そういう社会や会社の考え方は、あまり自分は好きではないです。w
そもそも、成果主義って言う言葉はいつからでたんだろうな。
この競争社会は、結果が全て結果が出てないのは何もしてないのと同じ求職活動においてもそういう風に見られます。
他人からみたら、自分は親に甘えていると思われてるし自分でもそうは思うけど、全く求職活動をしてないわけじゃないし何か仕事をして収入を得たい気持ちはあります。
とにかく行動はしているけど、他人様はすぐに就職先が
見つかって当たり前、泣きがはいるくらいキツイのは判ってもらえませんからね。
追伸:ダイヤモンドオンラインでこういうの見付けました。
http://diamond.jp/series/izumiya02/10008/
PASS: acddcd1be50e65459940b991c4480e9a
>>Avarさん
今の時代の就活の厳しさは多分過去に例がないと思いますよ。ごくふつうの中小企業で倍率100倍超えたり、コンビニバイトで20倍を超える現状をもっと把握すべきですね周りは。彼らにちょっと予想倍率聞いてみればいいんですよ。きっと間の抜けた答えが返ってきます。
プロセスを無視し、結局、をつきつめると、人生も「結局」死で終わるじゃないか……か。深いですね。
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前にNHKの外国の大学の講義を流す番組の経済学で、従業員のやる気を上げるにはどうしたらいいか?という実験をした人がいるという話をやっていましたが、本当によく働く人に成果は、逆効果だそうです。そもそもやる気のない人には、適度な成果が必要だそうです。
でも特にご褒美をあげないのに、もくもく働いている人は、解りやすいご褒美という物を貰わなくても、自分の中になにかしら、遣り甲斐を見つけられるそうです。それが、プロセスを楽しめるだけの自己肯定感なんですかね。
ちなみによく働く人とボランティア精神は、無関係だったそうです。