ニート考察・回想録12「じゃあニートになんていえばいいの」

ニート考察・回想録11「ニートに説教なんて無駄だよ」 の続きです。


前回は、ニートに説教なんて無駄、むしろ害という話をしました。じゃあ何が有効なのって話したいと思います。まあ、結論としては逆をしろってことなんですけどね。


前回のパターンで、言ってる本人が、本人は追い詰めてると気づいてないけど、しっかりニートを追い詰めてるケースがあります。

それは「お前このままだとダメだぞ」といった台詞にさらに期限がついたパターンです。

つまり「お前このまま30なったらどうするんだ」とか「お前もう今動かないと後がないぞ」とか「このまま来年になったら人生終わるぞ?」というような台詞です。

この台詞、本当に百害あって百害しかないので言ってる人がいたら、即刻辞めていただきたい。このままいったらダメだぞ、と脅して危機感持たせようとするのはまあいいとしましょう(これもエネルギー奪ってきますけど)。しかし、万一ですよ?そのままいったらどうするんです?ていうか、そういう風にエネルギー奪い続ければ、大体はまあ、そのまま行きますよ。成功イメージもてないし。

そしたらどうするんです?1年たったらもうアウトだぞといって、1年たったらどういうんです?もうダメだと絶望させるんですか?ていうか、言われたほうは覚えてますのでしっかり絶望の中に居ますよ。どうフォローするんです?フォローできるはずありません。こんなアホらしいアドバイスはありえません。危機感与えて走らせるつもりが、トドメをさしてる所業です。
しかし、こういう言い方するやつはフォローどころか「心を鬼にしていう俺立派」ぐらいにまで考えているので全く打つ手がありません。それどころか、また同じように行って、定期的に絶望感の中につけてくれます。本当に心の底から疲れます。


なんでこんな言葉がでるかっていうと、アドバイスするほうが「その場しのぎ」のアドバイスをしてるからです。だからこんな、先を考えてない台詞が出てくる。「今」しか見ていないんです。「今」を切り抜ければ、全てが解決すると思っている。だからそういうその場しのぎのアドバイスが出てくる。で、無理やり「今」を抜けようと無理やりブラックにつかせたりして、結局辞めたりして、それをまた責める。悪循環です。


これを止めるには、まず「今」切り抜ければなんとかなるという考え自体辞めたほうがいいと思います。正直、人の根っこはまず変わらないし、表層的なものもそうそう一瞬で変われません。時間かかります。行ったり来たりします。そこを無視して「今だけ追い立てればいい」みたいに鞭で叩いても、結局どっかで休憩取るはめになります。


危機感持たせる言い方は辞めましょう。前もいったように、ダメな境遇にあるときは、既に自分を問い詰めまくってます。そして絶望に溢れてます。そんな状態で「このままじゃ無理だぞ」みたいに危機感もたせたって絶望を煽るだけです。投げかける言葉はそうじゃない。


むしろ「大丈夫だよ」といってあげるのが、一番いいんじゃないかなと思います。成功の第一歩は、成功イメージを抱くことです。ダメな時期はそれが完膚なきまでに消え去ってます。可能性なんて0になるはずがないのに、その0じゃないイメージすら抱けない。そして、一度も失敗できない錯覚に陥っている。「成功イメージがなく」同時に「失敗したくない」となったとき、一歩も踏み出せなくなってしまいます。

勿論そんなことはありません。

人生長いです。山あり谷ありです。俺はこのblogで幾度か言ってますけど、人生を非常に長いスパンで考えて欲しいです。うちのじじいは、80超えても、まだ40年ぐらいあるなあと人生計画を立ててます。まだ未熟。まだ人生始まったばかりとか考えてます。ガチであと2回ぐらい人生やり直す気です。流石にそこまでの境地とはいいませんけどw 俺もそこまでは中々いけないしw

前回の意見を繰り返しますが、ダメな時期の人というのは、危機感は無いどころか、ありすぎます。

危機感が絶望感に代わり、成功イメージを塗りつぶしています。ですので、最も必要なのは「貴方にはできる」と成功イメージを持たせることです。信じることが、一番大事だと思います。一度で信じないなら、100回でも1000回でも言うべきです。人生は長いです。何度失敗しても一度成功すればチャラ。だったらできないはずがない。何か助言するなら、危機感を与えるのではなく、自信を与えるのがいいと思いますね。



なお、自分の場合は、それを言ってくれる人が非常に少なかったというか、むしろ冒頭の「心を鬼にしてお前はダメだとわざわざいってくれる人」のほうが多かったので、自分で自分を褒めていました。

うん、重要です。まーどんなにゆーても他人は他人ですからね。俺の内心が分からないのは仕方がないのです。そんでもって、俺が落ち込んだとしても、本当の意味で責任なんて取れません。俺の代わりに人生生きてくれるわけでもないのでね。だから、周りが期待できないなら、自分で自分を褒めましょう。自画自賛こそ、ダメな時期を脱する中核だと思います。


ニート考察・回想録13「ニートって愚痴れないよね」 続く

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“ニート考察・回想録12「じゃあニートになんていえばいいの」” への4件の返信

  1. SECRET: 0
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    日本企業は職歴と無職期間しか見ていない。

    どんないいわけしてもこれが現実・・・。

    無職期間のいいわけが出来るのも、25~27才位が実情・・・。

    その時になって、実を持って知るでしょう・・・。

    だから、ダメなんだろうねこの国は!。
  2. SECRET: 0
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    >>ライトさん
    海外で30歳10年ニートとかだったらどういう扱いなんでしょうね。実は知りません。まー分かるのは、生まれを呪ったところでなんら状況は好転しないということです
  3. SECRET: 0
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    私は、逆でした。
    身近に危機感を煽ってくれる人が居なかったから、こんなことでは、世知辛い世の中を渡っていけないと思い、自分で自分を煽り続けていました。今でも。
    気を付けよう。確かにそれ、hp奪われますね。

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